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№319 気密測定の立ち会い方|施主が見るべき数値と判定基準

【施主必見】気密測定の立ち会い方|後悔しない家づくりのために見るべき数値と判定基準

家づくりは、人生で最も大きな買い物の一つ。夢と希望に満ちたこの一大プロジェクトを成功させるためには、デザインや間取りだけでなく、「見えない部分」の品質にまで目を向けることが不可欠です。特に、住まいの快適性や光熱費に直結する「気密性能」は、施主の皆さんが積極的に関わるべき重要な要素。

今回は、その気密性能を数値で測る「気密測定」に焦点を当て、施主としてどのように立ち会い、何をチェックすべきか、そしてその数値が何を意味するのかを徹底解説します。このブログを読み終える頃には、あなたは「気密測定のプロ」として、自信を持って現場に臨めるようになっているはずです。

1. なぜ気密性能が重要なのか?C値が示す住まいの未来

「高気密高断熱」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。これは、住まいを魔法瓶のように外気から遮断し、室内の快適な温度を保つための重要な要素です。高気密高断熱住宅は、長期的な視点で見ると、光熱費の削減はもちろん、冬のヒートショックのリスク軽減、夏の冷房効率アップ、さらには結露やカビの発生抑制にも繋がり、住む人の健康と建物の耐久性を守ります。

この高気密性能を示すのが「C値(隙間相当面積)」です。C値は、建物の床面積1平方メートルあたりに存在する隙間の合計面積を数値化したもので、単位はc㎡/㎡。この数値が低いほど、隙間が少なく、気密性能が高いことを意味します。

一般的に、C値1.0c㎡/㎡以下であれば「高気密住宅」と評価されますが、私たちの工務店では、さらに快適で省エネな暮らしを実現するため、C値0.7c㎡/㎡、できれば0.5c㎡/㎡以下を目指すことを推奨しています。

C値は、設計図面だけでは確定できない数値です。どんなに優れた設計であっても、実際の現場での丁寧な施工が伴わなければ、目標とするC値を達成することはできません。つまり、C値は**「施工品質のバロメーター」**とも言えるのです。

また、高気密住宅を計画する際には、24時間換気システムとセットで考えることが非常に重要です。気密性だけを高めて換気を怠ると、室内の空気が滞留し、結露やカビのリスクが高まってしまいます。健康で快適な住まいのためには、高気密と適切な換気のバランスが不可欠であることを覚えておきましょう。

2. 気密測定は「2回」が基本!最適なタイミングと目的

気密測定は、一度行えば終わりではありません。私たちの工務店では、施主の皆さんに安心していただくため、そして万が一の不具合にも対応できるよう、計2回の気密測定をおすすめしています。

2-1. 中間気密測定(断熱・気密施工完了後、内装仕上げ前)

最初の測定は、**「中間気密測定」**と呼ばれ、断熱材や気密シートの施工が完了し、内装仕上げ工事に入る前に行われます。このタイミングでの測定が最も重要です。

なぜなら、この段階ではまだ壁や天井が石膏ボードなどで覆われておらず、構造体が露出している状態だからです。もし気密性能に問題が見つかった場合でも、どこに隙間があるのかを特定しやすく、手直しが容易という大きなメリットがあります。例えば、気密テープの剥がれやシートの破れ、配管周りの隙間など、目視で確認できる不具合をその場で修正できるため、最終的なC値を確実に目標値に近づけることが可能になります。

施主の皆さんが立ち会うことで、現場の職人さんがどれだけ丁寧に気密施工を行っているかを直接確認できる貴重な機会でもあります。

2-2. 完成気密測定(引き渡し前)

2回目の測定は、すべての工事が完了し、引き渡し前に行われる**「完成気密測定」**です。これは、中間測定で確認した気密性能が、その後の内装工事などで損なわれていないか、最終的なC値が目標を達成しているかを確認するためのものです。

万が一、完成測定でC値が悪化していたとしても、中間測定で良い数値が出ていれば、原因は限定されやすく、対応もスムーズになります。この2段階での測定は、施主の皆さんの安心感を高め、施工品質への信頼を確固たるものにするための重要なプロセスなのです。

気密測定の費用は、1回あたり3万円〜5万円程度が相場です。この費用は、快適で健康的な暮らし、そして将来の光熱費削減という大きなメリットを考えれば、決して高い投資ではないと言えるでしょう。

3. 施主が気密測定に立ち会うべき理由と心構え

「プロに任せているから大丈夫だろう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、注文住宅はプロ任せにすると、施主の希望と異なる家になったり、不利な提案を見抜けなくなったりするリスクがあります。だからこそ、施主自身が最低限の知識を持って打ち合わせや現場に臨むことが非常に重要です。

気密測定への立ち会いは、まさにその知識を「活用・実践」する絶好の機会です。

3-1. 施工品質を「自分の目」で確認する

立ち会う最大のメリットは、施工品質を直接確認できることです。測定の様子を間近で見ること、そして測定結果の数値を確認することで、家づくりへの納得感が格段に高まります。

3-2. 疑問はその場で解消する

測定中に分からない専門用語や、気になる点があれば、その場で担当者や測定員に質問しましょう。理解しないまま進めないことが大切です。疑問を解消することで、より深く家づくりを理解し、不安を払拭できます。

3-3. 記録を残す習慣を

測定開始時の準備風景、測定中の液晶表示、そして測定後の紙資料は、必ず写真に収めておきましょう。これらの記録は、将来のメンテナンスや、万が一のトラブルの際に役立つ貴重な資料となります。家づくりの過程で得られる図面や打ち合わせ内容、現場写真などは、すべてあなたの「資産」として大切に保管してください。

4. 気密測定の具体的な流れと施主のチェックポイント

それでは、実際に気密測定に立ち会う際に、どのような流れで進み、施主としてどこに注目すべきかを具体的に見ていきましょう。

4-1. 測定前の準備:隙間を「見える化」する作業

測定が始まる前には、いくつかの準備作業が行われます。これは、建物の「意図しない隙間」だけを測定するために必要な工程です。

給排気口・配管用開口部の目張り: 換気扇や給気口、エアコンの配管スリーブなど、計画的に設けられた開口部は、一時的に目張りで塞がれます。これは、これらの開口部からの空気の出入りを測定対象から除外し、純粋な「隙間」だけを測定するためです。
窓・ドアの施錠: 窓や玄関ドアはすべて閉め、しっかりと施錠されます。

この準備作業の段階で、施主として確認すべきポイントがあります。

目張りの丁寧さ: 目張りがしっかりと隙間なく行われているかを確認しましょう。雑な目張りは、正確な測定結果を妨げる可能性があります。

4-2. 測定中の注目ポイント:数値の変化と「風」の動き

準備が整うと、専用の測定器(送風機)を玄関ドアなどに設置し、室内を減圧または加圧します。この時に、建物全体の隙間から空気が流れ込む(または流れ出す)量を測定し、C値を算出します。

液晶表示の確認: 測定中は、測定器の液晶画面にリアルタイムでC値が表示されます。この数値がどのように変化していくか、担当者からの説明を受けながら確認しましょう。
「隙間風」の体感: 測定中は、建物内の気圧が変化するため、わずかな隙間からも空気が流れ込む(または流れ出す)のを感じることができます。特に、窓枠やコンセント周り、配管の貫通部などで「スーッ」という空気の流れを感じたら、そこが隙間になっている可能性があります。担当者にその旨を伝え、確認してもらいましょう。

4-3. 測定後の最終確認:C値の判定と手直しの指示

測定が完了すると、最終的なC値が算出され、紙資料として提示されます。

C値の確認と記録: 提示されたC値が、事前に設定した目標値(例:0.7c㎡/㎡以下)をクリアしているかを確認し、必ず写真に撮って記録に残しましょう。
手直しの指示: もし目標値をクリアできなかった場合、または測定中に気になった箇所があった場合は、その場で担当者と相談し、手直しの指示を出してもらいましょう。中間測定であれば、この手直しが比較的容易に行えます。

5. 施主が見るべき「具体的な施工部位」とチェックポイント

気密測定の立ち会いでは、C値という最終的な数値だけでなく、その数値を作り出すための「具体的な施工」がどのように行われているかを確認することが非常に重要です。以下の部位は、特に気密性能を左右しやすいポイントなので、入念にチェックしましょう。

窓・玄関ドア周り:

開閉動作がスムーズか、建付けに問題はないかを確認します。
窓枠やドア枠と壁の取り合い部に、気密テープが手で触って浮きなく、隙間なく貼られているかを確認します。

外壁下地材:

外壁下地材(構造用合板など)のビスピッチが均一で、平らに施工されているかを確認します。
下地材の継ぎ目や角の部分に、気密テープがしっかりと貼られ、隙間なく処理されているかを確認します。

1階床の構造用合板と柱・土台の取り合い部:

床の構造用合板と、その下の柱や土台との間に隙間がないかを確認します。
基礎パッキン(気密パッキンを採用している場合)の隙間の有無もチェックしましょう。

最上階天井・屋根野地板:

最上階の天井や屋根野地板に気密シートが施工されている場合、そのシートが壁との取り合い部分で隙間なく、丁寧に処理されているかを確認します。

換気扇・給気口・コンセントボックス・配管配線の貫通部:

これらの設備が壁や床を貫通する部分は、特に隙間ができやすい箇所です。
気密テープや吹付断熱スプレーなどを用いて、隙間なく丁寧に処理されているかを確認します。特に、配管や配線が複数本通る部分は、入念なチェックが必要です。

これらのチェックポイントは、気密性能だけでなく、建物の耐久性や将来のメンテナンスにも関わる重要な部分です。プロの職人さんたちは丁寧な仕事を心がけていますが、人間が行う作業である以上、見落としや不具合がゼロとは限りません。施主の皆さんも「もう一人の目」として、積極的に現場に関わることが、後悔のない家づくりに繋がります。

6. 家づくりの知識を深めるなら「オサック(O'SAK)」で!

YouTubeやInstagramなど、SNSには家づくりに関する情報が溢れています。しかし、それらの情報はあくまで「入り口」に過ぎません。表面的な情報に惑わされず、本当に価値のある家づくりを実現するためには、体系的で実践的な知識を身につけることが不可欠です。

私たちの工務店が運営する「オサック(O'SAK)」では、施主の皆さんが家づくりのプロと対等に話し合い、納得のいく決断を下せるよう、深いナレッジとノウハウを提供しています。単なる情報収集で終わらせず、学んだ知識を打ち合わせや現場で実際に活用・実践することで、あなたの家づくりは格段にレベルアップするでしょう。

「家は自分で学び造る‼オサックの3つのメリット」でもお伝えしている通り、施主が知識を持つことで、プロ任せにせず、自分たちの希望を最大限に反映した家づくりが可能になります。

7. 信頼できる会社選びのポイントとAmigoからのご紹介

家づくりの成功は、最終的に「どの会社に依頼するか」で大きく左右されます。特に、気密性能のような数値で示される品質については、その実績を公開している会社を選ぶことが重要です。

信頼できる施工会社を見極めるポイントの一つは、断熱等級(HEAT20 G2以上など)や気密性能(C値)の実績数値を公開しているかどうかです。数値で語れる会社は、それだけ品質に自信と責任を持っている証拠と言えるでしょう。最終的な判断は、断熱等級・C値・耐震等級などの「数値」と、担当者の説明力・相性の「両方」で行うことが大切です。

もし、まだ家づくりの会社が決まっていない、あるいはどの会社を選べば良いか迷っている方がいらっしゃいましたら、ぜひ私たちにご相談ください。

私たちは、施主の皆さんの家づくりを真剣にサポートするため、Amigoがコンサルティングしている会社をご紹介しています。Amigoは、他の紹介サービスとは異なり、ご紹介した会社から紹介料をいただくことは一切ありません。なぜなら、Amigoはコンサルティングしている会社から、そのコンサルティング費用をいただいているからです。

これにより、Amigoは完全に施主の皆さんの立場に立ち、本当に信頼できる、そしてあなたの理想の家づくりを実現できる会社だけを、公平な視点でご紹介することが可能です。

締めくくり:あなたの家づくりは、あなたの手で最高の品質へ

気密測定への立ち会いは、単なる形式的なイベントではありません。それは、あなたの住まいが持つ「見えない品質」を、あなたの目で確認し、未来の快適な暮らしを確かなものにするための重要なステップです。

このブログで得た知識を胸に、ぜひ積極的に現場に足を運び、職人さんたちとコミュニケーションを取り、あなたの家づくりを最高の品質へと導いてください。私たちは、施主の皆さんが「建ててよかった」と心から思える家づくりができるよう、これからも全力でサポートしてまいります。あなたの家づくりが、希望に満ちた素晴らしいものとなることを心から願っています。