新潟の家づくり

住宅会社選びは、三十年以上付き合う相手を選ぶことです

住宅会社を選ぶ作業は、どんな家を建てるかを比べることだと思われがちです。しかし実際に選んでいるのは、これから三十年以上付き合っていく相手です。

建てる期間より、住む期間のほうがはるかに長い

設計と工事にかかる期間は、長くても一年ほどです。その一年のために何社も比較し、何度も打ち合わせを重ねます。一方で、完成したあとの暮らしは三十年、四十年と続きます。時間の長さで言えば、完成後のほうが圧倒的に長いのです。

その長い期間に、定期点検があり、設備の交換があり、外壁や屋根の改修があります。子どもの独立にあわせた間取りの変更が出てくることもあります。そのたびに相談できる相手がいるかどうかで、住まいの持ち方はまったく変わります。

新潟では、建てたあとの手入れが特に重要です

積雪と融雪を毎年繰り返す環境では、屋根まわりや外壁の状態が変わりやすくなります。冬季雷による設備の故障も起こります。新潟市の年間雷日数は三十四・七日で全国六位、しかも十二月と一月に多い冬季雷は夏の雷よりエネルギーが大きいという特徴があります。

県内の空き家率は十五・三パーセントと全国平均を上回っています。手入れが続かなかった住まいが、そのまま使われなくなっていく現実があるということです。

相手選びで見ておきたい点

まず、会社が続く見通しがあるかどうかです。住宅完成保証制度への加入状況は一つの手がかりになります。加入には決算状況と経営状態の審査があるため、加入できている事実そのものが判断材料になります。

次に、担当者が代わっても情報が引き継がれる仕組みがあるかどうかです。図面や仕様の記録が個人ではなく会社に残っているか。点検の履歴が管理されているか。こうした点は、建てたあとに効いてきます。

長く付き合う前提で、最初の相談を

最初の打ち合わせから、三十年後の話をしてみてください。点検はいつまで、どの頻度で行われるのか。有償になるのはどこからか。会社が答えにくそうにする部分があれば、そこが将来の不安になる部分です。

三十年のあいだに起こること

入居から五年ほどで、初期の不具合が出そろいます。十年前後で、給湯器や換気設備の交換時期が来ます。十五年から二十年で、外壁や屋根の点検と補修が必要になります。二十年を過ぎると、水まわりの設備の更新が始まります。

新潟ではここに、毎年の積雪による負荷が加わります。屋根まわりの部材、雨樋、雪止め。これらは定期的な確認が必要な部分です。

この一連の流れに、同じ会社が付き合ってくれるかどうか。それが三十年以上の付き合いという意味です。

担当者が代わっても続く仕組み

三十年のあいだには、担当者が代わります。退職することも、異動することもあります。そのときに情報が引き継がれるかどうかが、実際の体制の差になります。

図面と仕様書がどのように保管されているか。点検の履歴が記録されているか。お客様ごとの対応の経緯が残っているか。

これらが個人の記憶ではなく会社の記録として残っていれば、担当が代わっても対応の質は保たれます。

確かめるための質問

創業から何年経っていますか。最も古いお客様とは、いまどのような関わりがありますか。図面はどのように保管されていますか。

三つめの質問は、意外に答えが分かれます。紙で保管している、電子化している、お客様に渡して終わり。将来の改修を考えると、会社側にも記録が残っているほうが確実です。

三十年後を想定した確認

最初の打ち合わせで、三十年後の話をしてみてください。点検はいつまで、どの頻度で行われるのか。有償になるのはどこからか。図面と記録はどのように保管されるのか。

答えにくそうにする部分があれば、そこが将来の不安になる部分です。逆に、具体的に答えられる会社であれば、長く付き合う前提で仕事をしています。

あわせて、これまでに建てたお客様といまどのような関わりがあるかも尋ねてみてください。点検の連絡、イベントの案内、相談の受付。関係が続いている形が具体的に語られれば、体制が整っています。

よくあるご質問

会社が途中でなくなる可能性は、どう見ればよいですか

住宅完成保証制度への加入状況が一つの手がかりになります。加入には決算状況と経営状態の審査があるため、加入できている事実そのものが判断材料になります。建設業の許可の更新回数や、創業からの年数も参考になります。

担当者が辞めてしまったら、どうなりますか

図面と仕様、点検の履歴が会社の記録として残っていれば、引き継ぎは可能です。個人の記憶に頼っている場合は、情報が失われます。記録の保管方法を、契約前に確認しておいてください。

点検は何年目まで来てもらえるものですか

会社によって異なります。十年目までという場合もあれば、それ以降も有償で続く場合もあります。頻度、内容、有償になる範囲を書面で確認してください。新潟では積雪と融雪を毎年繰り返すため、定期的に見てもらえる体制の価値は高くなります。

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