富山で建てるなら「冬だけの断熱」では足りない。地元の気候を知る工務店がつくる、夏も冬も快適な家
こんにちは、太平ハウス・ラボです。
「富山の家は、とにかく冬が寒くないように」――家づくりを考え始めたとき、多くの方がまずそう考えます。もちろんそれは正解です。ただ、ここ数年の富山の気候を振り返ると、それだけでは足りなくなってきているのも事実です。
共働きで子育て中のご家庭にとって、家は「平日の朝と夜、そして週末を過ごす場所」。限られた時間を快適に過ごせるかどうかは、間取りやデザイン以上に断熱性能で決まります。今回は、富山の気候や災害のデータをもとに、「富山だからこそ必要な断熱」についてお話しします。
富山の気候は、この20年で確実に変わっている
富山地方気象台の観測では、2000年に14.6℃だった年平均気温が、2023年には16.1℃と統計史上最高を記録しました。1991〜2020年の平年値(14.5℃)と比べると、1.5℃以上も高い水準です。
体感としても、35℃を超える猛暑日や寝苦しい熱帯夜が珍しくなくなりました。しかも富山は湿度が高く、フェーン現象の日には蒸し暑さが一気に増します。
一方で、冬の厳しさがなくなったわけではありません。平成18年豪雪や2018年の北陸豪雪では、北陸道や国道8号で車の立ち往生が相次ぎました。暖冬の年と豪雪の年の振れ幅が大きくなっているのが、今の富山の冬です。
つまり、これからの富山の家には、「冬の寒さ」と「夏の蒸し暑さ」の両方に強い断熱が求められているのです。
富山の家は「広い」。だからこそ断熱が効いてくる
富山市の1住宅あたりの延べ面積は118.4㎡。全国平均(約91㎡)よりかなり広く、持ち家・一戸建ての割合も全国を上回っています。ゆとりある住まいは富山の大きな魅力です。
ただし、家が広いほど、断熱が弱いと部屋ごとの温度差が大きくなります。暖かいリビングから一歩出ると、廊下や脱衣所がヒヤッとする――。これは快適さだけでなく、健康にも関わる問題です。
2010年度のデータでは、富山県の浴槽内での死亡率は男性が全国ワースト1位でした。急な温度変化によるヒートショックは高齢の方だけの話ではなく、将来ご両親を迎えたり、ご自身が年を重ねたりしたときにも関わってきます。
家じゅうの温度差を小さくすること。それが、広い家が多い富山で断熱を考えるうえでの大切な視点です。
災害が起きたときも、断熱は家族を守る
令和6年の能登半島地震では、富山県内でも22,818棟の住家に被害が出ました。「富山は災害が少ないから大丈夫」という感覚は、もう過去のものになりつつあります。
この地震が起きたのは元日、真冬のことでした。もし停電や設備の故障で暖房が止まってしまったら――。断熱性能が高い家は、暖房が止まっても室温が下がりにくく、家族が家の中で過ごせる時間を長く保てます。大雪で外に出られない日も同じです。
断熱は「光熱費のため」だけでなく、いざというときに家族を守る性能でもあるのです。
太平ハウス・ラボの断熱へのこだわり
こうした富山の気候や暮らしを踏まえ、太平ハウス・ラボでは断熱を次のように考えています。
全棟、長期優良住宅・ZEH水準が標準
当社の住まいは、全棟で長期優良住宅を採用しています。断熱性能は断熱等性能等級5(UA値0.55基準)、一次エネルギー消費量は一般基準より20%以上削減(BEI値0.8以下)。すべての新築住宅でBELS評価を取得し、第三者機関に性能を確認してもらっています。
国のZEHビルダー評価制度では、6年連続で最高ランクの「6つ星」をいただきました。さらに近年は、より高い省エネ性能が求められるGX志向型の住まいも手がけています。「ZEH水準がゴール」ではなく、富山の夏と冬の両方を見据えて、断熱性能をさらに高める取り組みを続けています。
部位ごとに「適材適所」の断熱材
- 壁・天井:現場で吹き付ける硬質ウレタンフォーム。細かな隙間にも入り込み、家をすっぽり包みます。夏の強い日差しで熱くなる天井(屋根側)には、壁の2倍以上の厚みを確保しています。
- 床:地面からの冷えを受けやすい1階床には、経年劣化の少ないフェノールフォーム断熱材を採用しています。
- 窓:熱の出入りが最も大きい窓には、樹脂サッシとLow-E複層ガラスを採用。夏の日射熱をカットし、冬は室内の暖かさを逃がしません。
雪国ならではの足元の備え
基礎の高さは400mm以上とし、積雪から土台を守ります。基礎の全面には防湿シートを敷き、湿気の多い富山の床下環境にも配慮しています。構造には、含水率8〜10%まで乾燥させた「JWOOD LVL」と、床・壁をパネルで一体化するJWOOD工法を採用。地震に強い構造と、断熱性能を長く保てる安定した躯体を両立しています。
数字だけでなく「富山の空気」を設計する
断熱は、材料を厚くすれば終わりではありません。
たとえば富山市の太陽の高さは、夏至で約77度、冬至で約30度。夏は高い位置から照りつける日差しを軒や庇で遮り、冬は低い日差しを部屋の奥まで取り込む――。この地域の太陽の動きを知っているからこそ、窓の位置や軒の深さまで含めて「断熱する家」を設計できます。
現在、富山市速星で建築中の新しいモデルハウス(2027年1月オープン予定)では、この考え方をさらに一歩進めています。夏の猛暑や湿気にも負けない断熱・気密性能に加え、大きなエアコンに頼らず家じゅうを快適に保つ空調計画に取り組んでいます。冬は床下エアコンで足元から家全体を暖め、夏は冷やしすぎずに湿気だけを取り除く――。高断熱住宅で起こりがちな「涼しいのにジメジメする」を防ぐ、富山の蒸し暑さを前提にした工夫です。
共働き・子育て世帯にこそ、断熱をおすすめする理由
- 朝の支度がラクになる:寒い朝でも、子どもが布団から出やすく着替えもスムーズに。
- 帰宅してすぐ快適:家じゅうの温度が安定しているので、夏の夕方に帰っても「蒸し風呂状態」になりにくい。
- 家計にやさしい:冷暖房の効率が上がり、光熱費を抑えやすい。浮いたお金を教育費や将来の備えに回せます。
- 子どもの健康を守る:夏の室内熱中症や、冬の部屋間の温度差によるリスクを減らせます。
世帯収入が同じでも、住んでからの光熱費や快適さは家の性能で大きく変わります。建てるときの価格だけでなく、20年、30年と暮らしたときのトータルで考えることが大切です。
まとめ:地元を知っているから、地元に合った家がつくれる
全国どこでも同じ仕様の家を建てる、という考え方もあります。でも、富山には富山の気候があり、富山ならではの暮らし方があります。
冬の雪と寒さ、年々厳しくなる夏の暑さと湿気、そして地震への備え。私たち太平ハウス・ラボは、2003年の設立以来、富山で家づくりを続けてきた地元の工務店として、この土地の「今」と「これから」を見据えた断熱の家をご提案しています。
「断熱のことをもっと詳しく知りたい」「実際の住み心地を体感したい」という方は、ぜひお気軽にモデルハウスや見学会へお越しください。富山の家づくりのプロが、ご家族に合った住まいを一緒に考えます。