横浜の夏は、24年で1.8℃暑くなった。──だから私たちは「断熱」に妥協しません
アイズホーム(横浜市鶴見区)|家づくりコラム
「横浜って、そんなに寒くも暑くもないでしょ?」
家づくりのご相談で、初めてお会いするご夫婦からよく聞く言葉です。確かに、新潟や北海道と比べれば神奈川は温暖です。けれど、私たちが日々この鶴見の地で家を建てながら見ている”横浜のいま”は、その常識とは少しズレ始めています。
今回は、共働きで小さなお子さんを育てながら、横浜・川崎エリアで家づくりを考えている30〜40代のご夫婦に向けて、「なぜ、この地域だからこそ断熱にこだわるのか」をお話しします。
1. 数字で見る、横浜の気候の変化
横浜地方気象台の観測データを見ると、横浜の年平均気温は2000年の16.2℃から、2024年には過去最高の18.0℃へ。わずか24年で+1.8℃上昇しました。
「1.8℃なんて大したことない」と思われるかもしれません。でも、2023年・2024年の夏を思い出してください。猛暑日の連続、夜になっても下がらない気温、「窓を開けて風を通せば涼しい」という時間が、ほとんどなくなったことに気づいたはずです。
私たちが子どもの頃の横浜と、今お子さんが育っている横浜は、もう別の気候になっています。20年前の”横浜の常識”で建てた家では、これからの夏を快適に過ごせない──これが、私たちの出発点です。
2. 「暑さ」だけじゃない。冬の朝の冷え込みは健在です
気温が上がったからといって、冬が楽になったわけではありません。神奈川は朝晩の冷え込みが今もしっかりあります。
ここで、私たちが最も重く受け止めている数字があります。ヒートショック関連死は全国で年間約19,000人。交通事故死の約9倍です(東京都健康長寿医療センターの推計より)。暖かいリビングから寒い廊下・脱衣室・浴室へ移動したときの急激な温度差が、心臓や血管に負担をかけます。
「うちはまだ30代・40代だから」と思うかもしれません。でも、家は30年、50年住むもの。今建てる家は、あなたたちが60代・70代になったときに住む家でもあります。そして、遠方のご両親を将来呼び寄せることになるかもしれない家でもある。
断熱は、光熱費の話ではなく、家族の命と健康を守る話なのだと、私たちは考えています。
3. 台風19号が教えてくれた、横浜・川崎の「家に籠もる」時間
2019年10月、台風19号(東日本台風)で神奈川県内は死者7名、横浜市で442棟、川崎市で73棟の住家被害が出ました。多摩川の氾濫で武蔵小杉のタワーマンションが浸水したニュースは、今も多くの方の記憶に残っているはずです。
私たちアイズホームの本拠地・鶴見区は、鶴見川流域。この土地で家を建てる以上、「災害の日に家族が安全に籠もれる家」であることは避けられないテーマです。
そして、ここに断熱が深く関係します。停電で空調が止まった真夏や真冬、断熱性能の低い家は数時間で外気とほぼ同じ温度になります。 一方、高断熱・高気密の家は、魔法瓶のように室温を長時間キープできる。太陽光と蓄電池を組み合わせれば、停電中でもエアコン1台で家族を守れます。
断熱は、防災性能でもある。横浜・川崎で建てるなら、ここは切り離せません。
4. アイズホームの断熱は「HEAT20 G2(断熱等級6)」が基準
では、私たちはどんな家を建てているのか。
アイズホームは、エコハウス設計の第一人者・松尾和也先生に師事し、HEAT20 G2グレード(断熱等級6)、耐震等級3(許容応力度計算)を基本仕様として家づくりを行っています。
現行の「省エネ基準」で求められる断熱性能(UA値)は0.87W/㎡K以下。G2グレードはその約半分、0.46W/㎡K以下という水準です。国の基準を満たしているだけの家と比べると、冬の暖房負荷はおよそ半分以下になります。
この性能があるからこそ実現できるのが、家庭用の壁掛けエアコン1〜2台で、家全体の冷暖房をまかなうという住まい方です。各部屋にエアコンを付けて、点けたり消したり、リモコンを探したり……という共働き家庭の”夏冬の小さなストレス”がなくなります。廊下も、脱衣室も、子ども部屋も、ほぼ同じ温度。朝、寒くて布団から出られないお子さんを起こす苦労も減ります。
私たちが断熱でこだわっている3つのこと
① 「断熱材」よりも「隙間ゼロの施工」
どんな高性能な断熱材でも、施工に隙間があれば性能は出ません。私たちは気密性能(C値)を数値で確認し、断熱材・気密シート・窓まわりの処理を現場で一つひとつ管理しています。カタログ上の数値ではなく、実際に建った家の性能にこだわる。それが地元の工務店の責任だと思っています。
② 窓の性能に手を抜かない
家の熱の出入りの大半は「窓」からです。樹脂サッシ+Low-Eガラスを基本に、南面は冬の日射をしっかり取り込み、夏は軒や庇でカットする。横浜の緯度(北緯約35.4°)では、夏至の太陽は78°、冬至は32°。この角度差を計算して軒の出を決める「パッシブデザイン」は、この地域に長年建ててきたからこそ身体に染み込んでいる感覚です。
③ 断熱と「本物の自然素材」の両立
高断熱の家は室内の空気が外に漏れにくい分、内装材の選び方が大切です。私たちは無垢の床や自然素材の壁を使い、性能と心地よさを同時に追求しています。小さなお子さんが裸足で走り回っても、安心して過ごせる室内環境を目指しています。
5. 世帯年収700万円のご家庭でも、届く性能に
「そんな高性能な家、うちの予算で建てられるの?」
正直な不安だと思います。だからこそ、私たちは「性能を落として価格を下げる」のではなく、「間取りと設計の工夫で無駄を削る」ことで、G2グレードを標準に近い価格帯で実現することにこだわってきました。
そして、忘れてはいけないのが補助金と優遇制度です。子育てグリーン住宅支援事業、給湯省エネ事業、横浜市・川崎市の住宅省エネ補助、長期優良住宅の認定による住宅ローン減税の優遇やフラット35Sの金利引き下げ。高性能住宅は、初期費用の一部が制度で戻ってくるうえ、月々の光熱費が下がり、将来の資産価値も残ります。
30年住むことを前提にすれば、G2グレードは「贅沢」ではなく「合理的な選択」です。
6. 地元を知っているから、地元に合った家が建てられる
大手ハウスメーカーの家は、北海道でも沖縄でも、基本は同じ仕様です。でも本当に必要なのは、「横浜・川崎の気候と地形とリスクに合わせて、ちょうどよく設計された家」ではないでしょうか。
+1.8℃の気温上昇、朝晩の冷え込み、鶴見川・多摩川流域の水害リスク、都市部の狭小地でも光と風を取り込む工夫。私たちは、この街で暮らし、この街で建て続けてきたからこそ、これらを”データ”としてではなく”体感”として知っています。
アイズホームの社名は、「I(わたし)」が集まって「愛s(たくさんの愛)」になる家、という想いから生まれました。たくさんの愛を守るために、私たちは性能にこだわります。
50年後も、この家でよかったと思ってもらえる家を。
まずは、実際にエアコン1台で快適に過ごせるモデルハウスを、ご家族で体感してみてください。数字では伝わらない「空気の違い」を、きっと感じていただけるはずです。
アイズホーム モデルハウス見学・ご相談
横浜市鶴見区|TEL 045-582-9222(営業時間 9:00〜18:00/水曜定休)
来場予約・資料請求は公式サイトから → https://ishome.yokohama/
本記事の気候・災害・統計データは、気象庁「過去の気象データ検索(横浜)」、総務省統計、内閣府防災資料、東京都健康長寿医療センターの公表資料等の公的一次データに基づいています。