横浜の家づくり

「ハコ」ではなく「器」を建てる。──横浜・川崎の暮らしの変化から生まれる、アイズホームのデザイン

アイズホーム(横浜市鶴見区)|家づくりコラム

「デザインのいい家」と聞いて、何を思い浮かべますか? 外観がおしゃれ、インテリアが雑誌みたい──それも大切です。でも私たちアイズホームが考えるデザインは、もう少し深いところにあります。

この街の気候・地形・家族の暮らし方に、ぴったり合った”かたち”をつくること。 それが私たちのデザインです。断熱・気密編に続き、今回は共働きでお子さん2人を育てる30〜40代のご夫婦に向けて、「横浜・川崎だからこそのデザイン」をお話しします。

1. 都市型の敷地は、開きにくい。だから「器」を設計する

横浜・川崎で土地を探し始めると、すぐに気づくことがあります。隣家との距離が近い、道路側にしか開けない、旗竿地や変形地が多い。国内2位の人口規模を持つ横浜、政令市でもっとも若い川崎──人が集まる街ほど、敷地は厳しくなります。

多くの家は、その厳しさに負けて「住むための機能を詰め込んだハコ」になってしまいます。周囲に閉じ、庭との関係が薄く、どこかで見た画一的なプラン。

私たちはこれを「ハコ」から「器」へと言い換えています。限られた敷地でも、リビングからウッドデッキ、そして庭へと視線と空気が抜けていく。中庭や吹き抜けで光を奥まで届ける。豊かさを感じながら多様な住まい方を受け止める、おおらかな都市型住宅。これがアイズホームのデザインの原点です。

2. 太陽の角度を読む──横浜のパッシブデザイン

横浜・川崎は北緯約35.4°。この土地では、夏至の太陽は南中高度78.4°、冬至は31.6°まで下がります。この47°の差を使うのが、パッシブデザインです。

南面の開口高さに対して軒の出を約0.3倍(高さ2mの窓なら軒60cm)に設計すると、夏の高い太陽は庇でカットし、冬の低い太陽は部屋の奥まで招き入れることができます。横浜の年平均気温が24年で+1.8℃上昇し、猛暑が常態化した今、「夏の日射をどう切るか」はデザインの最重要課題です。

一方で、朝夕の低い太陽は庇では防げません。東西面には外付けブラインドやルーバー、落葉樹を組み合わせる。こうした一つひとつの判断が、外観の陰影とプロポーションを生みます。アイズホームの家の「深い軒」「水平ラインの美しさ」は、飾りではなく、横浜の太陽を計算した結果なのです。

私たちのモデルハウス「自然と繋がる高性能住宅」は、まさにこの考え方をかたちにしたもの。自然に寄り添った高性能パッシブデザインをベースに、リビング‐ウッドデッキ‐庭がひと続きになる開放的な空間を、家庭用エアコン1〜2台で快適に保っています。

3. 「低く入って、高く抜ける」──体感で広さを生む手法

私たちの設計が大切にしているのが、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトがよく用いた、玄関や入り口の天井をあえて低く抑え、奥へ進むにつれて高くなっていく手法です。

都市型の敷地では、床面積を無限に増やすことはできません。でも、天井高の”差”と吹き抜けを設計すれば、同じ面積でも体感の広さは大きく変わります。この設計監理には、アーキテクチャー・ラボKONオフィスの建築家・今知亮氏が参加し、性能と空間デザインの両立を追求しています。

そして、床は無垢材、壁は本物の自然素材。高断熱・高気密で守られた室内空気に、経年で味わいを増す素材を合わせる。「50年後もしっかり資産価値を残す家」というアイズホームのミッションは、性能とデザインの両輪で実現します。

4. 横浜・川崎の「暮らしの変化」に応える間取りデザイン

この四半世紀で、この地域の暮らしは構造的に変わりました。私たちは調査データと日々のご相談から、次の変化を間取りに落とし込んでいます。

共働きが標準になった

横浜・川崎の30〜40代世帯は共働き比率が大きく上昇しています。「洗う→干す→畳む→収納する」が一直線でつながる家事動線、室内干しスペース、パントリー。これらは今やオプションではなく標準仕様です。帰宅後の1時間をどれだけ楽にできるかが、家族の笑顔の量を決めます。

在宅ワークが定着した

週2〜3日の在宅勤務は、コロナ後も戻りませんでした。リビングの一角ではなく、扉を閉められる独立ワークスペースと防音・回線計画を、最初から組み込みます。

玄関は「受け取りの場所」になった

ネットスーパーや置き配が日常になり、玄関は宅配BOXと帰宅後の手洗いを備えた「受け取りスペース」へ。ベビーカーと宅配がすれ違える土間の広さも、デザインの一部です。

家は「籠もれる場所」になった

2019年の台風19号では横浜442棟・川崎73棟の住家被害。鶴見川・多摩川流域では、1階の床の高さ設定や基礎高、分電盤・コンセントの位置まで、水害を想定した設計が求められます。太陽光・蓄電池・備蓄スペースを美しく組み込むのも、この地域ならではのデザインです。

5. 子どもの成長と、家族の30年を想定した「可変」のデザイン

お子さん2人の子育て期は、家づくりの一番のきっかけです。でも私たちは、その先も見ています。

神奈川県の1世帯あたり人員は2.11人。お子さんはいずれ巣立ち、ご夫婦2人の暮らしが長く続きます。だから子ども部屋は、可動間仕切りで2室にも1室にも変えられる設計に。将来は趣味室やご両親の部屋にも転用できるよう、はじめから配線と構造を計画します。

さらに私たちは、コドモ/クラシ脳科学研究所と連携し、最新の脳科学に基づく「子どもの脳力を伸ばす間取り」を提案しています。家族の気配が伝わるリビング階段、親の目が届く学習スペース、自然光と本物の素材に囲まれた空間。子どもが育つ環境そのものを、デザインで整えます。

6. 世帯年収700万円だからこそ、「設計力」で価値をつくる

正直に言うと、豪華な仕上げ材を並べれば見た目の高級感は簡単に出ます。でも、それは予算のあるご家庭だけの話。私たちが向き合っているのは、限られた予算のなかで「性能・デザイン・暮らしやすさ」の三つを全部あきらめたくないご夫婦です。

そのときに効くのが設計力です。天井高の操作、窓の位置と大きさ、視線の抜け、素材を使う場所のメリハリ。お金をかける場所と削る場所を建築家の目で判断すれば、坪数を増やさなくても、豊かな空間はつくれます。HEAT20 G2グレード(断熱等級6)と耐震等級3(許容応力度計算)を土台にしたうえで、完全オーダーメイドでご家族の物語に合わせた”器”を設計する。これがアイズホームのデザインの考え方です。

7. 「愛s」が育つ器を、鶴見で

大手ハウスメーカーのデザインは、全国どこでも成立するように作られています。私たちのデザインは、逆です。横浜の太陽の角度、鶴見川の流域、狭い敷地、共働きの帰宅時間、そしてこの街で育つお子さんの未来──この土地の条件があるからこそ生まれる”かたち”を、一棟ずつ設計しています。

社名の由来は、「I(わたし)」が集まって「愛s(たくさんの愛)」になる家。家族の”わたし”が増えていく器を、私たちはデザインと呼んでいます。

ぜひ一度、鶴見のモデルハウスで、低い玄関から高い吹き抜けへと抜けていく空間、ウッドデッキへつながるリビングの心地よさを体感してください。写真では伝わらない「かたちの意味」を、きっと感じていただけるはずです。

アイズホーム モデルハウス見学・ご相談

横浜市鶴見区|TEL 045-582-9222(営業時間 9:00〜18:00/水曜定休)

来場予約・資料請求は公式サイトから → https://ishome.yokohama/

本記事の気候・人口・災害データは、国立天文台、気象庁「過去の気象データ検索(横浜)」、総務省統計、神奈川県統計、内閣府防災資料等の公的一次データに基づいています。

← 横浜の家づくりの記事一覧へ