横浜の家づくり

猛暑と台風の横浜で、なぜ「隙間」が家族の暮らしを左右するのか──アイズホームが気密にこだわる理由

アイズホーム(横浜市鶴見区)|家づくりコラム

前回は「断熱」のお話をしました。今回はその相棒であり、実は多くの住宅会社が語りたがらないテーマ──「気密」についてお話しします。

「断熱材を厚くすれば暖かい家になる」と思っている方は多いです。でも、どんなに上等なダウンジャケットでも、前を全開にしていたら寒いですよね。家も同じ。断熱は”厚み”、気密は”閉まり具合”。 この2つが揃わないと、性能は数字通りには出ません。

そして横浜・川崎という土地は、この”閉まり具合”が暮らしを大きく左右するエリアなのです。

1. 「窓を開けて涼む」季節が、横浜から消えつつある

横浜地方気象台のデータでは、横浜の年平均気温は2000年の16.2℃から2024年には18.0℃へ、24年で+1.8℃上昇しました。2023年・2024年の夏は極端な猛暑日が続き、夜も気温が下がらない日が増えています。

かつての横浜は、夕方に窓を開けて風を通せば過ごせる街でした。しかし今は、夏は「閉めて冷やす」時間が主役になっています。そうなると、家の隙間から熱気や湿気がじわじわ入ってくる家は、エアコンをいくら回しても涼しくならず、電気代だけがかさむ。

共働きで日中は誰もいない、帰宅したらすぐ子どもたちが快適に過ごせてほしい──そんなご家庭にとって、「隙間の少ない家」は、もう贅沢ではなく必需品です。

2. 気密性能を測る「C値」という数字

気密性能は C値(相当隙間面積) という数値で表します。家全体の隙間を合計して、床面積1㎡あたり何c㎡あるかを示すものです。

たとえばC値5.0の家は、120㎡の家で隙間の合計が600c㎡、つまりはがき約4枚分の穴が常に空いている状態。C値1.0でも、はがき1枚弱の穴です。

ここで大切なのは、C値は国の基準に「規定がない」ということ。断熱性能(UA値)には基準があっても、気密は義務ではないため、測定すらしない住宅会社が今も少なくありません。

アイズホームでは、C値0.5c㎡/㎡以下を目標に、一棟一棟、現場で気密測定を行っています。図面上の数値ではなく、完成した家そのものを測る。これは、地元で長く信頼をいただくための「約束」だと考えています。

3. 気密は「防災性能」でもある──台風19号の記憶

2019年10月の台風19号(東日本台風)は、神奈川県内で死者7名、横浜市442棟・川崎市73棟の住家被害をもたらしました。私たちの拠点・鶴見区は鶴見川の流域。さらに川崎の多摩川流域では武蔵小杉のタワーマンションが浸水し、「地に足のついた高性能な戸建て」を求める方が増えたのを、私たちは肌で感じています。

気密の高い家は、この地域の防災に3つの形で効きます。

① 暴風雨に対する防水・防風

台風時、風圧で外壁や窓まわりの隙間から雨水が押し込まれる「吹き込み」が起こります。気密施工が丁寧な家は、この吹き込みと隙間風に強い。2019年の台風15号では屋根の被害が多発しましたが、風の侵入口を減らすことは、建物全体を守ることにも繋がります。

② 停電時の室温維持

断熱と気密が揃った家は、魔法瓶のように室温を保ちます。真夏の停電でも、数時間で外気温と同じになる家と、翌朝まで涼しさが残る家では、家族の安全がまるで違います。太陽光と蓄電池を組み合わせれば、エアコン1台を動かして家を”避難所”にできます。

③ 花粉・PM2.5・粉塵の侵入抑制

気密が高いと、空気の出入りは「計画された換気口」だけになります。京浜工業地帯に近い横浜・川崎で、小さなお子さんの呼吸する空気を、フィルター経由に限定できる。これは住んでから実感する大きな価値です。

4. 「気密が高いと息苦しい」は、正しい換気がない家の話

「隙間がないと空気がこもるのでは?」というご質問をよくいただきます。

答えは逆です。隙間だらけの家こそ、計画通りに換気ができません。 換気扇が空気を引こうとしても、すぐ近くの隙間から空気が入って、遠くの部屋の空気は動かない──いわゆる”ショートサーキット”が起こります。

気密が高い家では、給気口から入って排気口へ抜ける空気の道を設計通りに作れます。アイズホームでは、この考え方を前提に熱交換型の第1種換気を採用し、外の暑さ・寒さをそのまま室内に持ち込まず、新鮮な空気だけを取り込む計画をしています。

冬、子どもが寝ている部屋の空気が冷たくならない。夏、換気で湿気が入ってこない。「気密+計画換気」がセットになっているからこそ、エアコン1〜2台で家全体をまかなう暮らしが成り立つのです。

5. アイズホームの気密は、現場の”手”で作っている

エコハウス設計の第一人者・松尾和也先生に師事する私たちは、HEAT20 G2グレード(断熱等級6)+耐震等級3(許容応力度計算)を基本仕様としています。そして気密は、材料のカタログ性能ではなく、大工と現場管理の技術で決まります。

  • 構造材と断熱材の取り合い、コンセントボックスや配管の貫通部、窓まわりのシール──熱と空気が漏れる場所は、図面には描かれていない細部にあります。
  • 私たちは気密シートやテープの処理を工程ごとに確認し、断熱工事が終わった段階で中間気密測定を行い、数値が出なければ手直しをしてから次の工程へ進みます。
  • 完成後にも測定し、お客様に数値でお渡しします。

大手ハウスメーカーの家は全国どこでも同じ仕様で建ちます。でも、鶴見川の湿った風、京浜地区の粉塵、湘南から吹き上がる台風の風向き──こうした”横浜の空気”を知っているのは、この街で建て続けてきた職人たちです。気密性能は、まさに地元の工務店の腕が最も表れる部分だと思っています。

6. 世帯年収700万円のご家庭にとって、気密は”元が取れる”投資

気密工事は、断熱材のように「厚くすると高くなる」ものではありません。手間と技術の積み重ねです。だから私たちは、ここを削って価格を下げるという選択をしません。

そして、気密の高い家は、日々の暮らしでその差を返してくれます。

  • エアコン1〜2台で全館空調できるため、各部屋にエアコンを付ける初期費用と電気代を圧縮できる
  • 隙間風がないので、設定温度を1〜2℃緩めても体感は快適
  • 結露やカビが起きにくく、家の寿命が延び、資産価値が残る

さらに、子育てグリーン住宅支援事業や横浜市・川崎市の住宅省エネ補助、長期優良住宅の認定による住宅ローン減税・フラット35Sの金利優遇など、高性能住宅には制度の後押しがあります。30年住む家で考えれば、気密は確実に”元が取れる”性能です。

7. 数字で語れる家を、体感してほしい

横浜の平均気温は上がり続け、台風は年々強くなり、共働き世帯の暮らしは「閉めて快適に過ごす家」を求めています。この地域で家を建てるなら、「C値、いくつですか?」と住宅会社に聞いてみてください。数字で即答できる会社は、気密を”やっている”会社です。

アイズホームの社名は、「I(わたし)」が集まって「愛s(たくさんの愛)」になる家、という想いから生まれました。家族の愛を守るために、私たちは目に見えない隙間まで、妥協しません。

まずはモデルハウスで、壁掛けエアコン1台で家中が同じ温度になっている空気を、ご家族で体感してください。「隙間のない家」の静けさと安心感は、きっと数字以上に伝わるはずです。

アイズホーム モデルハウス見学・ご相談

横浜市鶴見区|TEL 045-582-9222(営業時間 9:00〜18:00/水曜定休)

来場予約・資料請求は公式サイトから → https://ishome.yokohama/

本記事の気候・災害・統計データは、気象庁「過去の気象データ検索(横浜)」、神奈川県災害情報、内閣府防災資料等の公的一次データに基づいています。

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